マクドナルドが2024年1月31日(水)に発売した“リバイバルバーガーズ”。
過去の人気メニューを復活販売するキャンペーン商品で、ラインナップはバーガー4種類、「アイコンチキン ソルト&レモン」「スイートチリえびフィレオ」「たまごダブル」と朝マック限定「たまごダブルマフィン」です。
筆者は発売当日、近隣のマクドナルド店舗が開店するのと同時に、朝食として「たまごダブルマフィン」を購入。その後、昼食に「たまごダブル」、夕食に「スイートチリえびフィレオ」、夜食に「アイコンチキン ソルト&レモン」と、一日で4種類のバーガー全てを食べてみました。
【ハッピーセット「ポケモンメザスタ」レビュー】スペシャルタグはコライドン・ミライドンやルカリオ&レックウザなど、朝マックで購入【マクドナルド2024年2月新作】
過去に人気を得た実績のあるバーガーばかりが揃っているだけあり、どれも本当においしくておすすめなのですが、「アイコンチキン ソルト&レモン」に関しては、初登場の2010年(平成22年)当時、筆者は「マックといえば『アイコンチキン ソルト&レモン』一択」というくらいに好んで食べており、他の3商品と比べ一段上の思い入れがあります。
【ハッピーセット「ポケピース」レビュー】ポケモン×マクドナルド2024年2月新作、おもちゃは“ぬりえ&シール”6種類
マクドナルド「アイコンチキン ソルト&レモン」の歴史
あらためて「アイコンチキン ソルト&レモン」の歴史を振り返ると、初登場は2010年7月。ただし当初の商品名は「チキンバーガー ソルト&レモン」でした。
2010年当時のマクドナルドは「チキンバーガー ソルト&レモン」やサイドメニューのフライドチキン「ジューシーチキンセレクト」など、チキンを主役にした商品を“下半期の戦略的商品”と位置付け、大々的にキャンペーンを展開。10月にはチキンバーガーのシリーズ名を「アイコンチキン」に改め、名称としての「アイコンチキン ソルト&レモン」が登場します。
「チーズフォンデュ」「ジャーマンソーセージ」 「ディアボロ」「カルボナーラ」と多彩なフレーバーの期間限定アイコンチキンが展開される中、「アイコンチキン ソルト&レモン」はレギュラー商品として確固たるポジションを築いていたように思います。
その後、「チキンバーガー ソルト&レモン」は終売を迎えますが、約10年を経た2021~2022年頃、新規参入したチキンバーガー専門店が話題を集め、“チキンバーガーブーム”がマスコミに取り上げられていたことを思い起こすと、やはりマクドナルドは世間の10年先を行っている、とも思えてきます。
【マクドナルド「たまごダブル」実食レビュー】初登場は平成10年、リバイバルバーガーズで復活【朝マック「たまごダブルマフィン」との違いとは】
リバイバルバーガーズ「アイコンチキン ソルト&レモン」商品仕様
さて、話を2024年に戻し、“リバイバルバーガーズ”のひとつとして復活を遂げた「アイコンチキン ソルト&レモン」ですが、値段は単品税込500円、サイドメニューとドリンクMサイズ付きのバリューセットが税込800円(各価格は「都心店」「準都心店」「特殊立地店」では通常店舗と異なります)。
中身はモモ肉のチキンにレタス、スライスオニオン、ホワイトチェダーチーズ。ほどよい食感のローストガーリック、旨塩レモンソースも合わせ、でこぼこした形がユニークな、ゴマ付きの特製バンズではさんでいます。
【アイコンチキン ソルト&レモン実食レビュー】マクドナルド“リバイバルバーガーズ”で復活
旧商品との変更点
マクドナルドの説明資料を見ると、リバイバルバーガーズの「アイコンチキン ソルト&レモン」は、かつての商品から原材料の一部を変更している、とあります。
マクドナルドの広報にどのようなところを変更したのか問い合わせたところ、「現代の味のトレンドや他の商品との味わいのバランス等を鑑みた結果」として、バンズを変更したとのこと。実は初登場の2010年当時、「アイコンチキン ソルト&レモン」は細長いバンズを使ったバーガーでした。
【マクドナルド「たまごダブルマフィン」実食レビュー】朝マック限定リバイバルバーガーズ【“倍ビッグマック”超えのビッグバーガー】
「アイコンチキン ソルト&レモン」は“紙箱”
ところで、リバイバルバーガーズの4商品は、どれもダンスシーンを描いたパッケージが使用されています。「スイートチリえびフィレオ」は赤、「たまごダブル」は黄色、「たまごダブルマフィン」はオレンジの包み紙。
そして「アイコンチキン ソルト&レモン」は“紙箱”です。
【マクドナルド「スイートチリえびフィレオ」実食レビュー】リバイバルバーガーズで復活、“ザクザク×ぷりぷり×シャキシャキ”食感が楽しい海老カツバーガー
筆者としては推しメンの「アイコンチキン ソルト&レモン」だけが特別扱いされていることに、なんだか誇らしさを覚えたりもします。そんなファン心理はさておき、ここはひとつ客観的に、なぜ一商品だけ包装形態が異なるのか考えてみます。
“紙箱”を使って提供されるマクドナルドのバーガーといえば、まず思い当たるのは「ビッグマック」です。大型バーガーの「ビッグマック」に包み紙でなく箱を使う理由は、「形が崩れやすいから」だということは想像がつきます。
「アイコンチキン ソルト&レモン」はマクドナルドとしては珍しい四角いバンズを使ったバーガー。多くの商品で使われている丸いバンズと比べると、バンズが回転するような力がかかることで形が崩れやすかったり、カドがあるので潰れやすかったり、ということはありそうです。
しかし、リバイバルバーガーズでは「スイートチリえびフィレオ」も四角いバンズ。見た目の印象は「アイコンチキン ソルト&レモン」とそれほど変わらないような気がしますが、パッケージには包み紙が使われています。
【ハッピーセット「ポケモンメザスタ」「ポケピース」】マクドナルドの注目セットに大人も反応【おもちゃ一覧&詳細】
「アイコンチキン ソルト&レモン」と「スイートチリえびフィレオ」で包装形態が異なる理由についても、マクドナルド広報に聞いてみました。
回答は、「『アイコンチキン ソルト&レモン』は長方形のチキンパティを使用しているため、完成した商品が崩れないようにBOXを使用することにいたいたしました。お客様のお手元に商品が届いた際、見た目にも楽しんでいただけると嬉しく存じます」とのこと。
たしかに、長方形のチキンパティを正方形のバンズではさむことをイメージすると、いかにも不安定。包み紙では安心できません。
対して「スイートチリえびフィレオ」のえびカツは正方形に成型されています。バンズとちょうど重なるような収まりの良さです。
懐かしくて新しい“リバイバルバーガーズ”の2024年版「アイコンチキン ソルト&レモン」。マクドナルド広報の方の思惑通り、手元のBOXを見た瞬間から気分が上がり、楽しく食べることができました。