京菓子司の亀屋良長(かめやよしなが)は10月27日、「文菓子 走れメロス」を発売する。クリエイティブカンパニーのWunderman Thompson Tokyoとのコラボレーション商品。
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亀屋良長とは
「亀屋良長」は1803年、京都・四条醒ヶ井で創業した菓子司(かしつかさ)。京都市下京区に本店を置く。創業以来、220年にわたって店先から湧き出る京の名水「醒ヶ井(さめがい)」の水を菓子づくりに用いている。
主な商品として、創業以来作り続けている「烏羽玉(うばたま)」、トーストにのせて焼くだけで手軽に“小倉バタートースト”が作れる「スライスようかん〈小倉バター〉」などを展開。近年では、新ブランドの立ち上げ、コラボ商品やホテルや喫茶のお菓子の開発などにも積極的に取り組んでいるという。
文菓子シリーズ第1弾「文菓子 走れメロス」詳細
「文菓子」シリーズは、より多くの人に和菓子のおいしさや表現力の豊かさを楽しんでもらうためにつくった新たなコンセプトの商品。名作文学を、亀屋良長の技で和菓子に仕立てている。
今回、「文菓子」シリーズ第1弾として、太宰治の代表作「走れメロス」を和菓子で表現した。1箱4個入、ミニ小説付き。税込3499円。数量限定。なくなり次第、販売終了。亀屋良長本店、公式オンラインショップで販売。10月23日から予約受付を開始した。
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小説と和菓子がセットになったパッケージ
ハードカバーの本を模したパッケージには、「走れメロス」が書かれた冊子と4つの和菓子が入っている。小説を読み進めると登場する、色付きの一文にあわせて、ひとつずつ和菓子が楽しめる仕掛けとなっている。
「走れメロス」の世界観を4つの和菓子で表現
代々、日本の四季を和菓子にうつしてきた亀屋良長の技で、「走れメロス」の一幕をかたちにした。伝統の上に新しい感性を重ねながら、様々なアイデアを凝らして登場人物の心情や劇中の情景を表現しているという。
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「メロスは激怒した。」【菓銘:激怒】
メロスの怒りの気持ちを唐辛子や柚子胡椒など、スパイスを効かせた「吹き寄せ」に込めた。
「結婚式は、あすだと。」【菓銘:祝宴】
人々が陽気に歌う牧歌的な結婚式の風景を錦玉羹にうつした。歓喜に酔う花嫁の気持ちを、ライチリキュールで香り付けすることで表現した。
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「水の流れる音が聞えた。」【菓銘:水音(みずおと)】
疲れ果て自暴自棄になったメロスが再び希望をもち、走り出す糧となった「水」を琥珀糖であらわした。ライム果汁を加え、水の清涼感を演出している。
「まだ陽は沈まぬ。」【菓銘:夕陽と共に来たる】
日没直前にメロスは到着し、二人の友情に改心した王。美しい夕景を描いた「マイタイ」羊羹は、ラム酒入り黒蜜をかけることで、夜の情景への変化が楽しめる。「マイタイ」は、ラム酒と南国の果実を合わせたカクテル。タヒチ語で「最高」の意味をもつ。
亀屋良長は、「メロスのあの激しい怒りや、親友が待つ広場に夕陽が落ちてゆくクライマックスのあの情景を、五感でご堪能ください」としている。