【100円おせち実食レビュー】長呂儀(ちょろぎ、ちょうろぎ)とは？/ローソンストア100

ローソンストア100が12月25日(月)に発売した100円おせち・150円おせち。食べきりサイズで一品目ずつ、「100円おせち」は31種類、「150円おせち」は14種類、合計45種類と多彩に展開されている。

グルメや伝統に詳しい人や、正月に向けて自分でおせちをこしらえるような人は別として、「栗きんとん」や「数の子」「かまぼこ」「伊達巻」あたりのレギュラークラスを外れたメニューは、名前も知らないままに食べている、というのが現代のスタンダードなおせち消費の形ではないだろうか。

ローソンストア100の多彩な一品おせちは、そんな“おせち知らず”の我々に、意外な出会いを与えてくれる。店頭のおせち売り場に行ってみて、筆者が最も「なんだこれ？」と感じたのが、「長呂儀」だ。何だか分からないままに、とりあえず買ってみた。

赤い何かしらの物体が入っているパッケージを見ても、まず、漢字は読めない。横文字の「CHOROGI」の表記があり、どうやら「ちょろぎ」という商品だと分かる。

反射的に「チョロギって韓国料理じゃなかったっけ？」と思った人にはご安心いただきたい。筆者もまずは同じことを思った。だが、焼肉店などで提供される浅漬けキムチは「チョレギ」だ。

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長呂儀は「長寿を願う縁起物」

「長呂儀」のパッケージに目を戻すと、「長寿を願う縁起物」の記載があり、どうやら伝統的なおせち料理の一員であることは確からしい。

内容量は25g。もう少し正体のヒントを求めて「原材料名」の記載を見ると、「ちょうろぎ」と書かれている。「ちょろぎ」の別の言い方なのだろうが、「原材料の時点から分からないものを使っている」ということが分かるだけだった。

名称は「酢漬け」となっており、「ちょろぎ」または「ちょうろぎ」というものを酢に漬けたものだと分かる。

パッケージを裏返してみると、透明なプラスチック越しに、真っ赤な色をした得体の知れないものが見える。柔らかく表現すればショートパスタの一種のような、率直に言えばイモムシのような。

「これ本当におせちに入ってましたっけ」「このインパクトは一度見たら忘れられない気がするのですが」。そんな思いを持ちつつ開封。

小皿に盛ってみると、酢の匂いを感じる。重箱に詰まったおせち料理の一角に、この真っ赤な何かが集まっているコーナーがあるところを想像するも、違和感しかおぼえない。

ローソンストア100の商品説明を読むと、「ちょろぎと呼ばれるシソ科の塊茎の部分を色鮮やかに仕上げました。盛付けを華やかにします。長寿を願う縁起物です」とある。どうやら植物の根のようなものであるらしい。

食べてみる。シャリッとフレッシュで小気味よい音が立ち、目の覚めるような酸味。食感・味ともに葉ショウガに近い。商品説明に「盛付けを華やかにします」とある通り、重箱には彩りとして少量を入れ、甘いメニューに食べつかれたときの気分転換としてかじるのが良いようだ。